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» 2018年10月23日 16時22分 公開

リスク管理が資産運用で最も重要なワケ THEOに聞くお金のデザイン中村社長に聞く(3/4 ページ)

[斎藤健二,ITmedia]

リバランスでリスク低減

 最初に最適な比率で各資産を買い付けても、それぞれの資産の価格は変動する。例えば、株式は大きく値上がりしたが、債券は値下がりしたなどの場合だ。こうしたときに、資産全体に対する比率が増えた株式を売って、比率が減った債券を買い増すことで、適切な資産配分に戻していく。

リバンラスのイメージ(THEO資料より)

 これをしっかりと行うことが、想定以上のリスクを取らずに資産を順調に増加させるために重要だといわれている。崩れた比率を調整し直すのがリバランスだ。比率が上がってしまった資産を売却し、逆に比率が下がった資産を買い増す。しかし、これを自分で行うと少額の売買を多数行うことになり、手間も手数料もかかる。

 THEOでは、1カ月おきにリバランスを自動で行ってくれる。預けた資産の年間1%を手数料として払うことになるが、ここにはETFの買い付けやリバランス時の売買手数料も含まれている。

 「THEOの最大の特徴は、毎月のリバランス。ユーザーがネット証券で同じようなポートフォリオを組んでリバランスしようとしたらどうなるか、私たちのブログで実際にシミュレーションをしてみたことがあるのですが、10万円だと27%、100万円なら7%、1000万円でも2%程度の(売買)手数料がかかる。(1%の手数料でこれを実現することで)ロボアドバイザーの中でも付加価値を発揮しようとしている」

 競合となるロボアドバイザーサービスでは、リバランス頻度は年2〜4回というものも多いが、頻繁なリバランスがTHEOの特徴だ。リバランスは売買手数料がかかり、含み益を高頻度で利益確定することにもつながるが、「税金などの要素も加味して、リバランスの頻度をシミュレーションした結果、毎月行う場合のパフォーマンスが最も良かった」と中村社長は話す。

国が保障する時代から「自分たちでやる」時代に

 THEOのような資産運用が注目される背景には、「貯蓄から投資へ」という言葉に代表されるように、国が長期・積立・分散投資を通じた資産形成の必要性を打ち出したことがある。

 「つみたてNISAやiDeCoが普及してきているが、これが何を意味するか? 政府が自分たちで将来に渡って皆さんを保障しますよ、というところから、皆さん自身でやってください、とメッセージが変わってきています」

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