東京都心で最も資産価値が下がりにくいエリアは? 不動産ポータルサイト「SUUMO」を運営するリクルート住まいカンパニーが、3月に公表された2018年版「地価公示価格」を基に東京都心部14区のランキング化を実施したところ、1位は恵比寿西2丁目(渋谷区)だった。代官山駅周辺の不動産は希少性が高く、マンション価格の上昇が続いていることなどが影響した。
18年9月には新たな商業施設「渋谷ブリッジ」が渋谷駅から代官山駅までの東急東横線跡地に登場したことから、人の流れが変わると注目が集まっているエリアだ。
2位は市谷仲之町(新宿区)、3位は南元町(新宿区)、4位は玉川1丁目(世田谷区)、5位は南麻布4丁目(港区)――と続いた。
6位にランクインした中野(中野区)は、JR中野駅前の「区役所・サンプラザ地区」再整備が今後大きな話題になるという。住宅やオフィス、大規模なアリーナ施設が建設される予定で、新たなカルチャー発信地になるかが注目される。
リクルート住まいカンパニーは「既に地価が高い行政区やアドレスの周辺エリア、駅近の再開発エリアなどの評価が高まった」と分析する。
東京都心14区で最も地価上昇率が高かったのは、文京区と品川区で前年比5.5%増だった。
3位は港区(前年比5.3%増)、4位は豊島区(同5.2%増)、5位は渋谷区(同4.2%増)、6位は江東区(同4.1%増)――という結果に。
同社が発刊する「都心に住む by SUUMO」の江原亜弥美編集長は「街のポテンシャルを図る1つの指標が地価公示価格だと考える。地価の高いエリアに注目するだけではなく、上昇率という切り口で分析することで(街の)将来性を予測できる」とコメントしている。
調査は3月に公表された18年版「地価公示価格」を基に、地価の上昇率が高い地域をランキング化。東京都心部の14区(文京区、品川区、港区、豊島区、渋谷区、江東区、新宿区、世田谷区、目黒区、中野区、千代田区、杉並区、大田区、中央区)が対象。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング