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» 2018年10月29日 06時00分 公開

若者に人気のレモンサワーが“第2のハイボール”になりそうな3つの理由飲食店にもメリット(2/5 ページ)

[有木 真理,ITmedia]

「なぜ今、レモンサワーなのか?」ブームの背景を探る

 昔から“おやじ系居酒屋”の定番メニューだったレモンサワー。レモンのさわやかな酸味とソーダのしゅわしゅわとした飲み口、そして手ごろな値段が人気の理由だったが、昨今、若者の間でレモンサワーブームが広がっている背景は大きく2つある。

 まずは、食品業界全体の傾向でもある健康ブームだ。“健康”は手を替え品を替え、さまざまなブームになっているが、中でも最近のトレンドは“低糖質”である。レモンサワーは基本的に蒸留酒をベースにしているため低糖質だ。さらに、そこにレモンを入れているためビタミンも補給でき、ヘルシーなイメージもある。この低糖質ブームと相まって、「お酒=太る」といったイメージを払拭していることが、背景の1つ目だ。

 そして、2つ目は昭和系居酒屋ブーム。横丁スタイルの“昭和っぽい”雰囲気の酒場が近年人気であることは周知の事実だが、そこで愛飲されているレモンサワーにも注目が集まっているのだ。「昭和=懐かしい」と感じる中高年はもちろん、若者にとっては、「昭和=非日常的」であり、新たなトレンドとなっている。この“ノスタルジー消費”は、ヒット商品を生み出す上で重要なキーワードとなっている。

 「マイナスイメージの払拭」と「世の中のトレンドをおさえる」――この2つがブームとなった背景だ。そして、この状況は、後述するハイボールがブームとなったときと似ている。

“進化系”の登場がさらなる大ムーブメントを起こした

 本当に前述の“低糖質ブーム”と“昭和系居酒屋ブーム”だけがブームの原因なのだろうか? 実は、現在のレモンサワーブームを後押ししているのは“進化系”レモンサワーの登場だ。現在、この“進化系”レモンサワーを提供する店舗が続々と増えているのだ。

 定番の焼酎だけではなく、泡盛や日本酒をベースにしたものが登場している。レモンを凍らせて皮ごとすりおろすことでスムージーのような食感が味わえるものや、レモンの産地を厳選したり、無農薬レモンなど素材を重視したりするレモンサワーもある。このように、さまざまなこだわりのレモンサワーが登場している。中には、1店舗で5種類以上のレモンサワーを提供しているお店もある。

 また、味だけではなく、グラス全体が黄色に見えるほどたくさんのレモンを使用したり、カッティングに凝ったりと、紹介すればきりがないほどさまざまなSNS映えするフォトジェニックなレモンサワーも登場。絞った後のレモンをタワーのように積み上げる「レモンタワー」なども、SNS上で非常に流行した。

 こうして、バラエティ豊富なレモンサワーを写真に撮って発信したいがためにおかわりを繰り返す「インスタ消費」も、若年層を中心にみられる消費行動であり、レモンサワーにもその波が来ている。こうして、乾杯の前に思わず写真を撮りたくなるフォトジェニックな“進化系”レモンサワーが数多く登場したことが、若者のレモンサワーブームを後押ししているといえるだろう。

photo SNS映えするレモンサワーも多数登場

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