ジョニー・デップも仮想通貨事業に参入 「TaTaTu」で映画製作に取り掛かる安易な宣伝は違法行為になる可能性も

» 2018年10月29日 12時26分 公開
[中澤彩奈ITmedia]

 米俳優のジョニー・デップ氏が仮想通貨プラットフォームを展開する「TaTaTu」とパートナーシップ契約を交わした。映画プロデューサーで起業家でもあるアンドレア・イェルヴォリーノ氏と共に映画やデジタルコンテンツの拡充に取り組んでいくという。Hallywood Reporterが報じた。

phot TaTaTuの公式Webサイトより

 TaTaTuプラットフォーム上では映像コンテンツなどを無料で視聴することが可能。自作のコンテンツを共有することもでき、コンテンツ提供者には視聴回数などに応じて仮想通貨「TaTatu(TTU)」が支払われる仕組みだ。

 デップ氏らは、イェルヴォリーノ氏が運営に携わるAMBI Media Groupなどと協働しつつ、既に映画製作に取り掛かっているようだ。

 イェルヴォリーノ氏は「ジョニー・デップ氏はこれまでの伝統的な映画業界のやり方に囚われる人ではない」とデップ氏を絶賛。俳優として数々の功績を残しているデップ氏が仮想通貨業界に参入することで、TaTaTuが俳優たちの活躍の場を広げる一翼を担えるようになるかもしれないという。

phot TaTaTuの映画コンテンツ(=TaTaTuの公式Webサイトより)

仮想通貨事業に参入する海外セレブたち

 CCNによると、今年に入り米俳優のスティーヴン・セガール氏が仮想通貨「Bitcoiin」関連のICO(Initial Coin Offering、仮想通貨の新規公開)に関わっていることが分かったという。

 その他には米タレントでHilton Hotels & Resortsの一族であるパリス・ヒルトン氏や、米俳優のジェイミー・フォックス氏、米元プロボクサーのフロイド・メイウェザー氏などが過去に自身のSNS上などで仮想通貨やICOを宣伝した。

 米歌手のケイティー・ペリー氏は、自身のネイルのデザインにビットコインとイーサリアムのロゴを取り入れ、なんらかの形で仮想通貨事業に関わっていることをほのめかし話題となった。

 米証券取引委員会(SEC)は、著名人が仮想通貨事業やICOに関与していることを明かし宣伝することについて「事業者から報酬を受け取っているのか、金額はどの程度だったのか、間接的または直接的に報酬を得ているのかなどの詳細を公表しないと、違法行為に該当する可能性もある」と指摘している。

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