買い取りアプリ「CASH」運営のバンク、DMMから独立 創業者が5億円で全株式取得70億円で買収から1年

» 2018年11月07日 11時28分 公開
[ITmedia]

 品物を買い取って現金化できるアプリ「CASH」を運営するバンク(東京都渋谷区)は11月7日、創業者の光本勇介CEO(最高経営責任者)がMBO(経営陣による企業買収)を実施し、親会社のDMM.comから5億円で全株式を取得すると発表した。経営判断を迅速化し、事業を拡大する狙いがあるという。

photo 買い取りアプリ「CASH」(=Google Playより)

 バンクは2017年2月創業。同年11月末に70億円でDMMに買収された。その後、DMMから運転資金として20億円を借り入れたほか、サービス基盤や人材などの提供も受け、「圧倒的な拡大成長を目指す」とうたっていたが、約1年で独立に至った。

 光本CEOは同日、自身のInstagram上で「年末に近づき、来年の各事業のチャレンジや新規事業などを考えていく過程で、私がイメージする投資規模やアクセルの踏み具合などを考えたとき、DMMから卒業をさせていただいた方が、よりスピーディで柔軟な経営判断・動きが行えると判断をしました」などと経緯説明のコメントを発表した。

photo バンクによる発表(=ニュースリリースより)

 今後はより迅速な経営判断のもと、「CASH」などの既存事業や新規事業を推進していく方針。DMMから借り入れた20億円は、以後5年間で返済することで合意しているという。

 バンクは「チャレンジなくして成功はないと思っております。すべては実験だと捉え、狂ったようなチャレンジを引き続き行って参りたいと考えております」としている。

photo DMM.comによる発表(=ニュースリリースより)

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