トヨタ自動車は11月27日、高級車ブランド「レクサス」の新型スポーツタイプ多目的車(SUV)「UX」を発売した。レクサスとしては初のコンパクトクロスオーバー。世界で拡大する市場に新型車を投入し、需要を取り込む。また、主要顧客層ではなかった若者や女性にとって、ブランドへの入り口となる車種として位置付ける。販売好調なレクサスブランドをさらに勢いづける存在となりそうだ。
足元のレクサス販売は好調だ。2018年1〜10月の世界販売台数は前年同期比6%増の56万台。特に日本国内の販売は大きく伸びており、35%増の4万6900台と過去最高を更新している。
同日開いた新型UXの記者発表会で、レクサスインターナショナルのプレジデント、澤良宏氏は「欧州のラグジュアリーブランドと比べて若く、同じ土俵に立っているとは思っていないが、若いブランドとして独自性を持っている。既存のカテゴリー以外のクルマを求めるお客さまに買っていただいているのでは」と説明した。
新型UXについても、月販目標の約6倍となる5500台を事前受注しており、好調な販売が見込めそうだ。
ただ、コンパクトSUVは世界で拡大している市場であり、国内外に競合がひしめいている。チーフエンジニアを務めた加古慈(ちか)氏は「活況市場において、最後発と言えるだろう」と認める。そんな市場で支持を得るために「独自の存在感を発信できるようなクルマでありたい」と話す。幅広い層がターゲットになるが、特にミレニアル世代の若者にインタビューした結果を開発に反映させたという。
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