仮想通貨は岐路に立たされており、廃止する時が来ている。スイスに拠点を置く大手金融機関UBS Gobal Wealth Managementのチーフエコノミストを務めるポール・ドノバン氏は米CNBCに出演した際にこう発言した。
ドノバン氏は「仮想通貨がこの先通貨になることは決してない。仮想通貨には致命的な欠陥がある。2017年に価格が急騰した時から、規制に守らていない投資家がろくな結末を迎えないことは明白だった」と語った。
また、価格が80%も下落することは健全な状況ではないと指摘。仮想通貨にとっては政府自体が主要な障害の一つになっているといい、そんな中で仮想通貨がドルに代替するだろうとの考えは飛躍しすぎているとの見方を示した。
「根本的な欠陥でもあるが、仮想通貨が価値の保存として機能することはない。全てのエコノミストは価値の保存とは需要と供給のバランスであることは知っている。だが、仮想通貨においては、需要が減ったとしても供給をコントロールすことができないのだ」(ドノバン氏)
ドノバン氏は仮想通貨に関しては支持しない姿勢を貫いてきたうちの1人。先週発表したレポートの中でも「私はビットコインを称賛しない。埋葬してやる」などと辛辣(しんらつ)な意見を述べていた。
メイウェザー、ICOを違法に宣伝したとして起訴 企業から計30万ドル受け取っていた
ゴールドマン・サックス、「仮想通貨事業に参入する準備はまだ整っていない」
ビットコイン下落に歯止めかからず、一時4000ドル台に突入 専門家の見解は
「ビットコイン価格、18年末には2万5000ドルまで回復」 マイニングの損益分岐点が上昇か
ビットコインを売却するべき4つの理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング