日本漢字能力検定協会は12月12日、2018年の「今年の漢字」は「災」に決まったと発表した。一年の世相を表す漢字を一般投票で決める恒例の企画で、19万3214票の応募の中で最多となる2万858票(10.8%)を獲得した。
18年は全国的に地震・豪雨・台風・猛暑といった天災が多かったほか、スポーツ界でのパワハラ問題などの人災も頻発したため、「災」の字を選ぶ応募者が多かった。
投票者からは、「今年ほど天災による被害が多いと感じたことはない。豪雪、島根県西部地震、大阪北部地震、豪雨、猛暑……。人間が自然破壊を繰り返していることに対し、地球が怒っている気がする」といった意見が出た。
「(コインチェックによる)仮想通貨流出事件、(はれのひによる)成人式に晴れ着が着られない事件、(レスリング、ボクシング、アメフトなど)スポーツ界でのパワハラ問題などの人災があった」などの声もあった。
2位は「平」(1万6117票、8.3%)、3位は「終」(1万1013票、5.7%)。前者を選んだ人は「大谷翔『平』選手が大リーグで大活躍し、『平』成最後の年だから」、後者を選んだ人は「築地市場の営業が『終』了し、安室奈美恵さん引退で有『終』の美を飾ったから」などの理由を挙げていた。
4〜10位は「風」「変」「暑」「大」「最」「新」「金」と続いた。
直近では、16年はリオデジャネイロ五輪での日本人選手の活躍と、政治とカネの問題をかけた「金」、17年は北朝鮮がミサイル発射実験を活発化させ、北海道沖に落下する問題などが起きたことから「北」が「今年の漢字」に選ばれていた。
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