米FX取引企業Oandaでアジアパシフィック取引部門の責任者を務めるスティーブン・イネス氏は、ビットコインの決済手段としての活用事例を提示できていない現段階ではビットコイン価格はもう一段階下落する可能性があると予測している。CCNが報じた。
イネス氏は2018年が仮想通貨にとっては災難な年だったとし、「さまざまな指標を見ると、現在の弱気相場はさらに悪化するとみられる。ビットコインを購入しなければならない根本的な理由が見当たらないのだ」と切り捨てた。
ビットコインが誕生した08年ころ、取引処理も早くて手数料も安いビットコインは既存の決済手段に代替するものとして注目を集めていた。だが現状は、投資の対象として、または、アンダーグラウンドな世界での決済手段として活用されることがほとんどだ。
当初目論んでいた通りに活用されない背景にはそのボラティリティの高さがあるとみられるものの、イネス氏はビットコインや仮想通貨を“真の決済手段”として広く普及させない限り負のスパイラルからは抜け出せないとの見方を示した。
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