ビットコインが再び2万ドルまで回復するかもしれない。足元の価格推移が2017年後半の値動きと似ているといい、価格が上昇に転じる兆しだという。MarketWatchが報じた。
カナダのリサーチ企業Canaccord Genuity Capital Marketsが作成したビットコイン価格のチャートを見ると、11〜15年と15〜19年の期間の値動きには共通点があることが確認できるという。
同社のアナリストであるマイケル・グラハム氏は「今後もビットコインが11〜17年までのトレンドと同じ経緯を辿るようであれば、それは現在のビットコイン価格はほぼ底を打っており、もう間もなく上昇に転じることを示唆している。理論的には、過去の最高値である2万ドルの水準に届くのは21年3月ごろになるだろう」と予測する。
ビットコインが約4年周期で展開していることを示しているのはこのチャートだけではない。マイニングによる報酬が半減するタイミング、いわゆる“半減期”も関係しているという。
供給量などを調整するために、ビットコインはマイニングによって21万ブロック生成されるごとに報酬が半減する仕組みとなっている。最初のビットコインが誕生した09年はマイニングの報酬は1ブロックにつき50ビットコインだったが、現在では12.5ビットコインにまで減っている。
ビットコインはおよそ10分ごとにブロックが生成されることを前提に計算すると、報酬が半減するタイミングは約4年周期で訪れるということになる。なお、前回は16年7月に半減したので、次回は20年6月に半減すると言われている。この半減期のタイミングもビットコイン価格の形成に影響しているというのだ。
また、米大手金融機関Fidelity Investmentsの子会社である米仮想通貨投資企業Fidelity Digital Assetsが機関投資家向けのビットコイン保管サービスを19年前半に開始するのではとの憶測が飛び交っているが、これが実現すれば今後の仮想通貨市場に大きく影響する可能性があるとグラハム氏は指摘している。
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