ビットコインが普及するまであと100年、世界が1つになるまで? ロシアのスパイ疑惑企業のCEOが語る“地球政府”が必要

» 2019年03月06日 12時24分 公開
[中澤彩奈ITmedia]

 ロシアのサイバーセキュリティ―企業Kaspersky Labのユージーン・カスペルスキーCEO(最高経営責任者)は、ビットコインは非常に素晴らしい革新だと称賛しつつ、普及するまでにはあと100年は要するとの見方を示した。CCNが報じた。

 カスペルスキーCEOは、ビットコインなどの仮想通貨は結果的に現行の貨幣に取って代わるとの見方を示した。

photo ビットコインが普及するまであと100年、世界が1つになるまで? ロシアのスパイ疑惑企業のCEOが語る(イメージ)

 しかし、仮想通貨が本格的に普及するには、世界が1つの政府に統治される新しい世界秩序になることが求められるとの持論を展開。「仮想通貨は素晴らしいアイデアだが、世界はまだそれを導入する準備が整っていない。仮想通貨を普及させたいのであれば、必ず世界各国にそれぞれ存在する政府を1つに統一する必要があるだろう」と語った。

 「各国は“地球政府”の下で1つになり、その時に初めて仮想通貨は受け入れられるだろう。それが実現するまでにはあと100年はかかるとみる。複数の仮想通貨が流通するだろうが、やがてそれも1つに収束していくのではないか」と予測し、ビットコインなど今日流通している仮想通貨は最終的には生き残らないという。

 ビットコインなどのアイデアや技術は形を変えながら引き継がれていくとしている。

photo スパイ疑惑のあるロシアのサイバーセキュリティ―企業Kaspersky Lab(=公式Webサイトより)

 なお、カスペルスキーCEOは同社がロシアの情報機関にスパイ活動用の技術を開発しているとの疑惑についても言及。「これらの主張には根拠がなく不当なものであり、我々は無関係である」と一蹴した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.