不動産関連の比較査定サイトなどを運営するリビン・テクノロジーズ(東京都中央区)はこのほど、「売りたい市区町村ランキング 2019」を発表した。売却の査定依頼が多かった不動産がある行政区を集計したもので、1位は千葉県船橋市だった。
同エリアは県内外からの人口流入が続くほか、区画整理や再開発なども進んでおり、不動産の価値が上昇。JR船橋駅周辺の土地が5年連続で県内最高価格を付けるなど人気という。
2位は、高級住宅街のイメージが強い東京都世田谷区。17〜18年は1位だったが、千葉県船橋市の勢いに押されてトップの座を譲った。3位は東京都足立区、4位は東京都大田区、5位は東京都練馬区と続いた。
また、鹿児島市(6位)、東京都八王子市(8位)、埼玉県川口市(9位)、宇都宮市(10位)といった都内の23区以外のエリアや地方都市もトップ10入りを果たした。リビン・テクノロジーズは「いずれも人口が50万人以上もおり、政令指定都市に匹敵する市であり、不動産も流動的だと考えられる」と分析する。
このほか、栃木県那須塩原市、富山市(ともに27位)などが、前年の圏外から大きく順位を伸ばした。同社は「那須塩原市は別荘地として有名。バブル景気の“別荘ブーム”で購入した世代が高齢化し、売却を考える人が増えたのかもしれない。富山市は、現在の再開発も1つの原因ではないだろうか」とみている。
調査は18年1月1日〜12月31日にかけて実施。同社の査定サイト「リビンマッチ」に査定依頼があった不動産がある行政区を集計した。
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