大東建託は2月20日、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)在住者に調査した「街の住みここちランキング2019<首都圏版>」を発表した。総合トップは「広尾」(東京都港区)。交通利便性のほか、生活利便性や静かさなどの評価が高かった。
広尾在住者からは「都心にありながら周囲に緑が多くて、街がきれい」「話題の店が近所にあり、商店街主催のイベントなども充実している」という声があった。六本木や恵比寿、渋谷に近い利便性や、有栖川宮記念公園、充実した商店街などがあることが評価ポイント。各評価項目で安定して高い点数を得た。
2位は「市ヶ谷」(東京都千代田区)。駅前は比較的こじんまりした印象だが、周辺には飲食店も充実。大通りから少し入れば静かな地域となり、高級分譲マンションも点在している。交通利便性やイメージの良さ、治安の良さなど、各項目でバランスよく評価された。
3位は「北山田」(神奈川県横浜市)。知名度はあまり高くないものの、東急日吉駅までのアクセスが良く、駅周辺の利便性が高い「よく整備され成功した郊外住宅地の代表格」(同社)。交通利便性や静かさ、イメージの良さなどの評価が目立った。
都県別にみると、千葉県の1位は「柏の葉キャンパス」(柏市)。駅前の開発が進んでいることや、国立大学のキャンパスがあることなどでイメージの良さが高評価。将来的な街の発展性を期待する声が多い。総合では5位だった。
埼玉県の1位は「本川越」(川越市、「川越市」駅も含む)。小江戸と呼ばれる蔵造りの街並みがあり、歴史・伝統、地域のイベントなどが評価された。総合では48位だった。
調査では「住みたい街」についても聞いた。その結果、「今住んでいる街」「特にない」という回答が大多数を占めたが、具体的な回答としては「吉祥寺」(東京都武蔵野市)、「横浜」(神奈川県横浜市)が上位に挙がった。一方、両方とも「住み心地」のランキングでは上位に入らなかった(それぞれ70位、40位)。「『住みたい』上位の街と『住み心地』上位の街にはほとんど重なりがない」(同社)結果になった。
首都圏の1224駅を対象に、在住者6万1319人にインターネット経由でアンケート調査を実施した。評価項目は「親しみやすさ」「静かさ・治安」「交通利便性」「生活利便性」「イメージ」などに関する全55項目。
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