会社は「調べもの」にいくら払っている? 1日当たり1057億円毎日1.6時間

» 2019年04月03日 18時33分 公開
[ITmedia]

 業務時間中に「調べもの」をするのに、どのくらいの時間をとられているのだろうか。20〜50代のビジネスパーソンに聞いたところ、最も多かったのは「1〜2時間未満」(69.2%)で、平均1.6時間であることが、オウケイウェイヴ総研の調査で分かった。

 平均的なビジネスパーソンは調べものをするのに、1日1.6時間かけているわけだが、それを賃金として考えると、どのくらい支払っていることになるのだろうか。厚生労働省が発表している正社員の賃金や労働時間などを考えて計算したところ、1日に1057億6265万4028円支払っていることが明らかに。

(※)厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」の、正社員・正職員の賃金32万1600円を、厚生労働省「就業形態別総実労働時間数」の一般労働者168.8時間で割り、調べものの平均時間1.6時間をかけ、総務省「労働力調査(詳細集計)平成30年」の正社員・正職員3476万人をかけて算出。 計算式:32万1000円÷168.8時間×1.6時間×3476万人=1057億6265万4028円/日

会社員は1日平均1.6時間「調べもの」に時間を割いている

 仕事で調べものをしていて、時間を取られていると「思う(とても+やや)」と答えた人は62.9%。調べものに時間を取られていると思うと答えた人のうち、そのことにストレスを「感じている(とても+やや)」人は75.4%だった。

調べものに時間を取られていることをストレスに感じている人は多い

 この調査結果を受け、慶應義塾大学の岩本隆特任教授は「自社のさまざまな業務について、ヒトよりもテクノロジーのほうが高い生産性を出せる業務、テクノロジーよりもヒトのほうが付加価値を出せる業務を棚卸しし、テクノロジーでできることはテクノロジーを活用し、ヒトはヒトでしかできない業務に集中することが、自社の生産性を高めるには重要となるだろう」とコメントしている。

 インターネットを使った調査で、20〜50代のビジネスパーソン1000人が回答した。

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