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» 2019年04月11日 15時39分 公開

資産運用で挫折しそうなときに“激励” AIが読み取るユーザーの心理とは? (1/2)

資産運用の王道は、長期・分散・積立だが、この「長期」が難しい。相場が下がれば不安になるし、上がれば利益を確定したくなるのが人の心理だからだ。長期投資できないという資産運用の最大の落とし穴を、AIがサポートする研究をウェルスナビが東大松尾研究室と進めている。

[斎藤健二,ITmedia]

 AI(人工知能)についてのニュースを聞かない日はないくらい、AIの活用が盛んだ。資産運用の領域でもAIを使ったサービスの発表が相次いでいる。個人向けに資産運用サービス「WealthNavi」を提供するウェルスナビもその1社だ。

 同社は東京大学の松尾豊研究室と共同で、AIを活用した資産運用サービスの実現を研究しており、4月11日にその成果の一端を公開した。

東京大学の松尾豊研究室との共同研究について話す、AI資産運用ラボの所長を務めるウェルスナビの牛山史朗執行役員

AIを使えば、ものすごいリターンが得られる?

 「AIを使って資産運用を行えば、ものすごいリターンが得られるのではないか?」。そうAIに期待する人もいるかもしれない。ただし、ウェルスナビの取り組みは少し視点が違う。

 「AIを使った資産運用というと、思い浮かびやすいのが、どういった株を買うか、いつ買うか。各種ニュースなどを取り込んで、過去のパターンから学習して予測し、超高速取引を行い利益を狙うというのが、資産運用AI業界で有名だ。ただしこれは、少ない利益を多くの投資家が奪い合う形になっていて、AIを使ったから運用成績が良くなるシンプルな世界ではない」

 ウェルスナビでAI資産運用ラボの所長を務める牛山史朗執行役員はそう話す。そのため同社は、ECサイトのお勧め商品のリコメンドや、学習コンテンツが理解度に応じて内容を調整するように、資産運用においてユーザーを理解し、アドバイスするためのAI開発に取り組んでいる。

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