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» 2019年06月03日 05時00分 公開

牛も豚も鶏も……:西友の精肉売り場が黒いトレーだらけになっていた! (1/2)

スーパーではさまざまな色のトレーに肉を入れている。西友では4月から牛肉、豚肉、鶏肉を入れるトレーのほとんどを黒に変更した。この戦略は吉と出るのか?

[昆清徳,ITmedia]

 西友の精肉売り場にある大きな変化が起きている。牛肉、豚肉、鶏肉を入れるトレーのほとんどが黒色になっているのだ。「4月から黒パッケージに順次切り替えています」(広報担当者)という。

 スーパーで肉を入れるトレーの色は白や茶色などが多い。高級な牛肉をアピールするために、黒のトレーが使われているのは見たことがあるが、どのような狙いがあるのだろうか。

photo 牛肉も豚肉も鶏肉も黒いトレーに入っている
photo ラップを取ると黒さが際立つ

近隣のスーパーを歩き回ってみた

 筆者が黒一色の売り場を見かけたのは西友阿佐ヶ谷店(東京都杉並区)。JRの阿佐ヶ谷駅から丸ノ内線の南阿佐ケ谷駅までのエリアはイトーヨーカドーや複数の中堅スーパーがひしめく“激戦区”だ。他のスーパーがどうなっているのか、いくつか視察してみた。

 高級路線を打ち出しているある店では、白いトレーは少数派で、透明なトレーや茶色のトレーのほうが多かった。安さを売りにしている中堅スーパーでは白いトレーが半分以上を占めており、残りは木目調や銀色のトレーを使っていた。総じて、お手頃価格のひき肉や細切れなどは白のトレーに入っており、産地をアピールするようなやや高価格帯の肉は色のついたトレーに入っていた。

イオンとイトーヨーカドーの場合

 他の大手スーパーでは、どのような方針を掲げているのだろうか。

 イオンリテールの場合、運営する店舗ではさまざまな色のトレーを使い分けているという。例えば、売り場に季節感を演出するため、夏にはしゃぶしゃぶ用の肉を水色のトレーに入れている。また、冬になると温かさをイメージさせるえんじ色のトレーを利用している。同社のプライベートブランド(PB)であるタスマニアビーフを入れるトレーは黒色に統一している。「黒を利用することで、締まりのある売り場を演出するため」(広報担当者)という。

 主に白いトレーを使うのは、豚肉の細切れや鶏肉全般だ。白の発砲トレーは最も利用頻度が高く、お客が店に設置されているリサイクルボックスに入れやすいよう、同じサイズのものを意図的に使っているという。ある商品を際立たせるために、銀色のトレーを使うこともある。例えば、ラム肉を銀色のトレーに入れることで、お客の注意を引き付ける効果を狙っている。

 イトーヨーカドーの場合はどうだろうか。「毎日のように買われる精肉の場合は、白のトレーを使う」(広報担当者)が、ブランド品やグレードの高い肉は黒いトレーに入れる。すき焼き用の肉は赤いトレーに入れることもある。売り場に季節感を出すため、夏にしゃぶしゃぶ用の肉を水色のトレーに入れるのはイオンと同様だ。トレーの使い分けについては、一律のルールがあるわけではなく、現場で最適なものを判断しているという。

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