―― 昔は専業主婦の女性が多かったから、フルコミットでもなんとかやっていけたのかもしれません。しかし、今は女性も働いていて、ただでさえ余裕がないのに、さらに育児でストレスを抱えてしまいかねない社会ですよね。
小田桐 専門書を読むと、「素晴らしい育児とは、子どもの自己肯定感を育てること」をテーマにしている本が多いです。ではどうやって自己肯定感のある子どもを育てられるかというと、親がイライラしないこと、怒らないことなんですよね。
―― 「まずは褒めましょう」ではないのですね。
小田桐 褒めるのも良いアプローチだと思いますがそれだけでは表面的です。子どもは両親から人間のあるべき姿を学びます。冒頭の自己肯定感が低かった婚活中の私のように、他者を攻撃していちいち批評していたら、子どもも同様に育ちます。
そうではなく、両親が常にいつも好きなことをして、生き生きと「楽しいね」「次はこんなことにチャレンジしよう」と前向きであれば、子どももそうなるんです。自己肯定感が高く、自分の好きなことにチャレンジできる子どもに育てたいのであれば、まず親自身がそうでないと。嫌なことをイヤイヤやっている場合ではないんです。
―― あさぎさんは750人規模の講演会をされていたり、オンラインサロンを主宰したりと大きなチャレンジをされていますよね。自己肯定感が高くなったら挑戦もできるのでしょうか。
小田桐 自分に一定の自信があると、基本的に「失敗してもいい」と思えるようになります。自己肯定感が低いと、他者からの評価が自分の評価とイコールになってしまうので、失敗が怖くなるんですよね。人の評価で自分が左右されると大変です。人からどう評価されようと、ぶれずにフラットでいられる自分を持つことは大事かもしれません。
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