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» 2019年06月24日 13時49分 公開

高級腕時計市場に挑むガーミン GPS技術で“プロ”訴求 (1/2)

自転車や登山、ランナー向けのGPSウォッチとして有名なガーミンが高級腕時計に参入。20万円を超える価格は果たして受け入れられるか。

[斎藤健二,ITmedia]

 GPS技術のパイオニアであるガーミンが高級腕時計市場に挑む。創立30周年を機に、20万円以上の価格帯の腕時計「MARQ」シリーズを投入する。

5種類のMARQシリーズ

 海外では3月にMARQシリーズを発表済みだが、6月24日に日本市場でも発表した。海外モデルとは異なり、日本の準天頂衛星システムの「みちびき」に対応。また日本語フォントを搭載し、日本語表示を可能とした。

 「日本は重要なマーケット。スポーツに対する強い文化があり、ユーザーにはイノベーションを見定める力がある。また腕時計の最も大きなマーケットの一つだ」と、来日したクリフトン・ペンブルCEOは話した。

ガーミンのクリフトン・ペンブルCEO

 国内では、ランニングウオッチやサイクルコンピュータ、登山向けGPS機器などで知られるガーミンだが、船舶や航空機メーカーへのGPS関連設備の納入がコアビジネスの1つ。FAA(米連邦航空局)が航空機のGPS使用基準を設けた際に、航空機向けGPSとして最初に承認を得たメーカーでもある。

 小型ビジネスジェット機として知られるホンダジェットのアビオニクス(航空機向け電子システム)も、1990年代終わりからガーミンとホンダが開発してきたものだ。発表会に登壇したホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長は、「最先端のアビオニクスを使いたいと考え、世界中のメーカーと話をしていく中で、当時はまだそんなに大きな会社ではなかったガーミンに出会った。創業社長と会って、将来のビジネスジェットの姿やアビオニクスの姿について意気投合した」と経緯を話した。

ホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長

 今回発表したMARQシリーズは、自動車、航空、海洋、アウトドア、フィットネスの5種類に対応する。高級腕時計の外観に、GPSをはじめさまざまな計測器を搭載した。デザインだけでなく、機能面でもそれぞれ異なる。自動車ジャンルの「DRIVER」では、国内外250のサーキットコースが登録されており、GSPを使い自動でラップを刻むなどの機能が搭載されている。

 センサーなどの進歩が著しいウェアラブルデバイス業界だが、MARQでは3年間保証を用意。「次々と新モデルを出すのではなく、陳腐化しないで使い続けられる」(ガーミンジャパンの岩田元樹マネジングダイレクター)ことを目指した。

 価格は最も安い「ATHLETE」の21万円から、「DRIVER」の33万円。B2Bの船舶や航空機で培った技術と、スポーツ向けに磨いた高機能性は、高級腕時計市場でどう評価されるか。Apple Watchに続き、一角に食い込めるかが注目される。

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