スタバ、日本でも「スマホで事前注文・決済」可能に まずは都内の56店舗で会員向けにあすスタート(2/2 ページ)

» 2019年06月25日 17時12分 公開
[村田朱梨ITmedia]
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日本にもMOPを導入する理由

 日本でのMOP導入について、スターバックスコーヒージャパンの濱野努氏(デジタル戦略本部長)は「売り上げにもポジティブな効果が生まれると考えている」と話す。

photo スターバックスコーヒージャパン デジタル戦略本部長の濱野努氏

 濱野氏によると、MOPのメインターゲットは「商品を受け取ったらすぐに帰りたい」と考えている多忙なビジネスパーソンなど。韓国やアメリカではビジネス街にある店舗などを中心にMOPを展開しており、MOPを使った注文の割合は16%ほどに伸びている他、店舗の売り上げ増にもつながっているという。「時間に追われる人にとっては、短時間で商品を提供することが最大の顧客体験価値になるのではないか」(濱野氏)

 26日からMOPを先行導入する56店舗も、丸の内や大手町などのオフィスエリアが中心。一方で、郊外エリアの一部店舗にも導入し、ニーズの検証を行うという。ショッピングモールを利用する買い物客や子連れ客など、手荷物が多く長時間列に並ぶのが難しい人にもMOPのニーズがあるか確かめることで、今後の導入店舗拡大に生かしていく。

photo MOP導入店舗について

 また、MOPの導入には、店舗スタッフの業務負担軽減という狙いもある。同社の広報担当者によると、スマホから注文が店舗に届くとレジからラベルが発行される仕組みになっており、店舗スタッフはラベルに合わせて商品を作るだけ。商品ができたら受け取り用のスペースに置き、タブレット端末をタップして顧客に受け取り可能の通知を送れば、作業が完了するという。

 「MOPを使うと注文から決済まで事前に完了するので、注文の聞き取りや現金のやりとりといった面倒なレジ業務がなくなる。店舗スタッフのオペレーション負荷も軽減されるのではないか」(濱野氏)

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