バンダイナムコが集英社と中国で新会社 漫画原作グッズの「正規品」提供へ現地向けオリジナル商品も展開

» 2019年06月27日 14時00分 公開
[ITmedia]

 バンダイナムコホールディングスと集英社は6月25日、中国で集英社の漫画を原作としたフィギュアや雑貨などの企画、製造、販売を行う新会社「集英万夢(上海)商貿」(仮称)を10月に中国・上海に設立すると発表した。

photo 新会社の概要

 共同で事業を行うことで、現地のニーズに合わせた商品をスムーズに提供できるようにする。バンダイナムコホールディングスは、「中国に会社を設ければ、現地のファンと交流してよりダイレクトにニーズを把握できるようになる。日本で展開している商品の販売や、中国向けのオリジナル商品の販売も検討している」と話す。

 集英社も「バンダイナムコホールディングスは、中国での商品展開のノウハウを持っている。市場成長の著しい中国で商品を展開するには、両社で協力するのが最も有効だと考えた」とコメント。「出版社が現地で正規品を提供することで、海外でも作品の魅力を広めたい。副次的に海賊版の対策にもなるのではないか」(集英社)としている。

 新会社は、バンダイ、メガハウスなどが所属するバンダイナムコグループのトイホビーユニット傘下となる。資本金は約3億円。バンダイナムコホールディングスが51%、集英社が49%出資し、取締役に相当する董事長(非常勤)には、集英社の茨木政彦氏が集英社常務取締役と兼務で就く。

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