毎日のようにニュースが飛び交うキャッシュレス決済。多くのプレーヤーが参入し群雄割拠の様相だが、店舗側の観点からキャッシュレスの”次”を提案する企業がある。高級飲食店向けのネット予約システムを開発するTableCheckだ。
キャッシュレスの次のステップとして「会計レス」を提供。さらに、個人の信用スコアリングを行い、飲食店でもダイナミックプライシングを実現しようとしている。
2018年12月には、飲食店にTableCheck Payのサービス提供を開始した。利用者がテーブルで会計を依頼すると、店舗側は予約時に登録されているクレジットカード情報を使い金額を入力して会計が完了する。伝票の持参やカードの受け渡しなどが発生せず、会計におけるやりとりの手間を大幅に軽減するものだ。
「キャッシュレスは当たり前で、会計のアクション自体をなくしていく。会計レスが今後の流れだ」とTableCheckの谷口優社長は話す。
4月15日に各クレジットカードブランドに対応し、お店からの引き合いが増えているという。「寿司店での利用も多い。10人掛けカウンターで一日2回転。会計に1人3分かかると10人で30分も時間がかかってしまっていた」(谷口氏)
ただし、利用者の中にはいわゆるステータスカードを見せびらかしたいというニーズもある。高級店ならではの悩みだ。「うちのお客さまはプラチナカードやブラックカードを見せたがる。スマート会計にしてしまうと困るんだ。そんなお店もあった。一定層はそういう人がいるかもしれないが、ほとんどの人には受け入れられる」(谷口氏)
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