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» 2019年07月02日 13時18分 公開

飲食店が信用スコアの高い客を優遇!? TableCheckが狙うキャッシュレスの”次”とは? (2/2)

[斎藤健二,ITmedia]
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お客をスコアリングして、価格も変動させるダイナミックプライシング

 TableCheckの次の一手は、飲食店利用者の信用スコアリングと、それに基づくダイナミックプライシングだ。「これまで消費者がお店を一方的に評価するのが当たり前だったが、お店も消費者を評価できるようになる。お互いフェアな関係が当たり前になっていく」と谷口氏。

利用頻度や支払い額、キャンセル率などの数値データと、お店からの評価を元に信用スコアを算出する。さらに外部のスコアも活用していく計画

 2020年のサービス導入に向け、他社が提供するスコアも活用しながら開発を進めている。ヤフーが提供する信用スコア「Yahoo!スコア」を使い、飲食店でのふるまいとの関連性を検証中だ。

 「ヤフーは14個のスコアを持っている。ヤフーのサービスをどれくらい利用しているのか、ヤフー上での利用金額がいくらかなどで決まる。ヤフーのスコアと(飲食店での行動の)相関関係を10万人規模で検証した。ヤフーでの買い物量と飲食店の予約に相関は見られなかった。しかし、当日の予約キャンセル率が、ヤフーのあるスコアと相関があるように見受けられた」(谷口氏)

【訂正:20:44 ヤフーのスコア数と、調査規模について発言に誤りがあったことが分かったため、訂正させていただきます。】

 ヤフースコアは自分自身のスコアを確認できないのが問題になっているが、TableCheckでは数値化した上で、確認できるようにする計画だ。

 このスコアを使い、取り組むのがダイナミックプライシングだ。これは、繁閑の違いや曜日などにより、提供する商品の価格を動的に変更するもの。航空券やホテルの予約ではすでに一般的だが、これを飲食店にも利用可能にすることを狙う。

需給に基づいて価格を変動させる仕組みは、ホテルや航空券で先行している。利用頻度によって利用者をクラス分けして優遇する施策も有名だ。こうした仕組みを遅れている飲食店へ導入することを狙う

 個人のスコアを使うことで、スコアの高い人にさまざまな優遇策を提供できるようにする計画だ。「スコアを活用することで、スコアの高い人を優待し、スコアの低い人のマナーを改善することにつなげたい」と谷口氏。

 予約時のコースメニューを中心に、需給状況と個人スコアを使って価格を変動させるほか、スコアの高い人への優遇策を実現できるようにする。例えば、1カ月先までしか予約できない店で、スコアの高い人は2カ月先まで予約できたり、予約待ちが複数人いる場合にスコアの高い人を優先したりといった仕組みだ。

 個人のスコアリングは、日本ではまだ受け入れられているとは言い難く、特にネガティブ情報の利用は問題となる可能性もある。しかし谷口氏は楽観的だ。「信用スコアは未知のものだから、ペナルティを受けるのではないかと不安になる人もいる。しかし、ほとんどの人はマナーがいい。タクシーの席を後ろから蹴るような人はごく一部だ」

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