月に数人→3カ月で1万5000人になった沖縄の新観光地、課題に直面来場者が激増(1/2 ページ)

» 2019年07月20日 06時00分 公開
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 雄大な一枚岩を背景に、約28メートルの高さから流れ落ちる名護市数久田の県指定名勝「轟の滝」。昨年12月までに周辺整備を終え、「轟の滝公園」として本格的にオープンして以降、来場者が増え続け、本年度は4〜6月の3カ月間で1万5000人を超えた。うれしい悲鳴が上がる一方、認知度に課題を残し、訪日外国人観光客は取り込み切れていない。交通量が増えたことで、周辺道路の安全性を懸念する声もある。(北部報道部・嘉良謙太耦)

年間来場者6万人へ

  同公園は、市が2012年度から6年間の事業計画で滝周辺の約1・5ヘクタールを整備。遊歩道のほか、ピクニックやバーべキューができる広場や、シダ植物の観察エリアが新設され、数久田区が指定管理を受けて運営している。

 同区の比嘉幹和区長によると、整備前の来場者は「月に数人訪れる程度」だったという。しかし、整備後は月に数千人が訪れるようになり、計画では年間6万人の来場者数を目指している。

 18年度の来場者数を月別に見ると、12月1981人、1月2611人、2月3493人、3月4923人と右肩上がりに推移し、今年3月に1万人を達成。本年度も4月4668人、5月6770人、6月4041人で、計1万5479人と伸び続け、多くの観光客や家族連れの来場が見込まれる夏休みシーズンを前に、すでに年間目標数の4分の1を超えた。

勢いよく水が流れ落ちる轟の滝=10日、名護市数久田・轟の滝公園
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