クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向

消費増税でも新型「カローラ」好発進、「N-BOX」は首位維持するも苦戦 10月の新車販売ランキング全体は25%マイナス

» 2019年11月07日 17時00分 公開
[ITmedia]

 10月の国内新車販売は、消費税率引き上げの影響で冷え込む中、9月にフルモデルチェンジしたトヨタ自動車の「カローラ」が、前年同月と比べて約3割増加した。軽自動車を含む販売台数で3位に入り、出足は好調のようだ。首位はホンダの軽自動車「N-BOX」で、26カ月連続トップと強さを維持しているが、販売台数は2割以上減らした。

9月に発売された新型「カローラ」

 11月7日、日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)がそれぞれ速報を発表した。

 販売台数で首位のN-BOXは、23.1%減の1万5768台。2位はスズキの軽自動車「スペーシア」で、5.2%増の1万2433台だった。

圧倒的な強さを誇る「N-BOX」も10月は大幅減だった

 3位に入ったカローラは29.5%増の1万1190台。9月にセダンの「カローラ」とワゴンの「カローラツーリング」を発売。国内専用の車両を開発し、日本のユーザーに訴求している。

 4位はダイハツ工業「タント」で、4.2%減の1万1071台、5位には日産自動車の軽自動車「デイズ」が入り、17.6%減の9334台だった。好調なトヨタ「シエンタ」も5.5%減となり、9302台で次点だった。

 登録車、軽自動車を合わせた10月の新車販売台数は31万4784台で、前年同月と比べて24.9%の大幅な減少となった。車名別でみると、9月は上位10車種中9車種が前年同月を超える販売台数を記録したが、10月は4車種にとどまった。

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