沖縄県民の所得 過去最高227万3000円、市町村別で最高額は?

» 2019年11月29日 16時50分 公開
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 沖縄県統計課は29日、2016年度の県市町村民所得(県民所得)を発表した。雇用者報酬、企業所得、財産所得を人口で割った1人当たりの県民所得は前年度から5.6%増加の227万3000円で過去最高を記録した。上昇は4年連続。市町村別の1人当たり県民所得の最高は北大東村の478万4000円で13年連続。同村を含む23市町村が県平均を上回った。

 県民所得は3兆2714億円で前年度から6.0%(1846億円)増えた。市町村別では那覇市の8196億円が最高。浦添市2777億円、沖縄市2676億円が続いた。

 市町村別1人当たり県民所得が2番目に高いのは南大東村の403万2000円。与那国町402万3000円など離島町村が続いた。

 39市町村の県民所得増加率が前年を上回った。最も上昇率が高いのは与那国町と南大東村の各21.8%、次に多良間村20.5%だった。

 地域別経済成長率は全地域でプラス成長を持続。特に宮古地域の伸びが著しく、県平均4.2%を大幅に上回る9.9%だった。県企画部は公共工事などの好調な建設業を背景にある認識を示し、「地域特性を生かした優位性のある産業振興、雇用の質の改善などで離島で稼ぐ力を高めたい」と述べた。

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