なぜ、このようなキャンペーンを実施するのか。あきんどスシローは「やむなくネコをお留守番させているお客さまに向けたもの」と説明する。スシローでは、介助犬、盲導犬、聴導犬は飼い主と一緒に入店できる。しかし、それ以外のペットの入店は“お断り”というスタンスだ。また、「ネコ」というコンテンツには熱心なファンが多いので、集客を図るのに効果的だと判断しているようだ。
スシローでは、キャンペーン限定の岩合氏オリジナルファブリックパネルが合計30人に当たるSNSキャンペーンを実施する。店内のポップにあるQRコードを読み取って特設サイトへアクセス。サイト内に表示される画像のお題に沿ってコメントを入力し、完成した画像にハッシュタグをつけて写真を投稿するという流れだ。
スシローは幅広い客層を獲得するため、SNSを活用した販促に取り組んでいる。19年には「きのこの山たけのこの里全国統一地方選挙」というキャンペーンを実施した。スシローでの販売数が票につながる仕組みで、専用のTwitterアカウントで選挙速報を実況していた。また、「スシロー創業祭」や「匠の一皿」といった商品キャンペーンも競合と比べて意欲的に開催している。こういったマーケティング施策が奏功し、既存店売上高は17年11月からほぼ前年同月比プラスという状況だ。19年度9月期決算では、客数が前年同期比104.2%、客単価も同103.1%となっている。
店内にネコを出現させる今回のキャンペーンはどの程度の効果があるのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング