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» 2020年01月28日 05時00分 公開

長浜淳之介のトレンドアンテナ:「おにぎり100円」「コーヒー80円」のミニストップ 値下げ以外に求められる“大改革” (1/4)

「おにぎり100円」に続き、コーヒーを80円に値下げしたミニストップ。相次ぐ値下げで一定の成果は出てきている。大きく引き離された大手3社に追い付くために必要な戦略は?

[長浜淳之介,ITmedia]

 ミニストップは1月6日、コーヒーとアメリカンコーヒーのホット(Sサイズ)の価格を1杯80円(税別、以下同)に値下げした。これまで93円で、税込だと100円だった。値下げによって、19年10月の消費増税で鈍った消費者の購入意欲を刺激するのが狙いだ。

値下げ戦略が目立つ最近のミニストップ

 周知の通り、ミニストップでは19年7月におにぎりの価格を100円に値下げした。その効果もあって、7月の既存店1店当たりの売上高は前年同月比5.1%減と苦しんだが、8月以降はプラスに転じた。12月まで5カ月連続でプラスになっており、好調に推移している。

「安さ」を追求するおにぎりのポスター

 おにぎりに続いて「ミニストップカフェ」として提供するカウンターコーヒーも値下げした。コーヒーを買いやすくすることで、菓子パン、サンドイッチ、スイーツとの買い合わせの促進を狙う。

 「コーヒーと相性の良い商品を強化して、来客数、お客さまの来店頻度、購入単価も上げていきたい」(ミニストップ・広報)。同社ではコーヒーの出数アップにとどまらない相乗効果による売場活性化を狙っている。

コーヒーはリピート率向上につながりやすい

 コーヒーは嗜好性が高い。「スターバックスコーヒー」や「ドトールコーヒー」のような大衆ブランドのコーヒーでも、万人に好まれるわけではない。しかし、その反面、味を気に入った人は何度でも繰り返して購入する。つまり、リピート率の向上につながりやすい。

ホットコーヒーの値下げを告知するポスター

 コンビニのコーヒーも、各社によって味が違う。ミニストップでは芳醇な香りが特徴のキリマンジャロ豆に、各生産国の輸出格付けにおける最高等級アラビカ豆をブレンドして、やわらかい口あたりに仕上げている。コンビニの特徴として、毎朝仕事前に立ち寄ってコーヒーを購入するお客が多い。値下げによってよりたくさんのお客が来店する機会を増やし、習慣化を促したいとの意向がある。

 ミニストップの店舗に行くと、コーヒー80円と共に、パンやサンドイッチ、スイーツの売場に「ご一緒にコーヒーもいかがですか?」と書かれたPOPが貼ってあり、お客の買い合わせを後押ししている。

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