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» 2019年10月11日 05時00分 公開

お客の混乱を回避する狙い:「100円×3個=301円」問題でセブンが公式に謝罪 見習うべきは「イオン方式」か (1/3)

「税込100円×3個=301円」問題で混乱が起きたセブン。お客が困惑した根本原因は事前告知が不足していたことだ。ただ、イオンが採用する価格表記を採用する道もあったかもしれない。

[昆清徳,ITmedia]

 「事前の告知が不足しておりましたことをお詫び申し上げます」

 セブン‐イレブン・ジャパンは9月18日、こんな謝罪文を公式Webサイトに掲載した。セブンは消費増税に対応するため、9月16日から支払金額の計算方法を変更した。しかし、お客に対して事前に十分な説明がなかったため、現場が混乱。不満の声があがっていた。Twitter上には、「店舗ではどうすることもできません。クレーム等は全てセブンイレブン本部までお願いします」(表記ママ)というPOPを撮影した画像が投稿されていた。

photo セブンのお詫び文(出所:セブン‐イレブン・ジャパン公式Webサイト)

税込100円の商品を3個購入すると301円?

 計算方法はどのように変わったのか。「税抜き93円、税込100円」のコーヒーを例に解説しよう。変更前は、100円×3個=300円だった。変更後は、税抜き価格を足していってから、最後に消費税をかける方式になった。そのため、279円(93円×3個)×1.08=301.32円となり、小数点以下を切り捨てると301円になる。つまり、購入方法によっては、支払金額が増える現象が発生するのだ。

 計算方法は変わったのに、店頭の表示は「税抜き93円、税込100円」のまま。これを見たお客は、「コーヒー3個で300円だな」と計算する。しかし、レジで示される金額は301円になるので、混乱してしまうというわけだ。

photo 計算方法はこう変わった(出所:セブン‐イレブン・ジャパン公式Webサイト)

 セブンは、お客や加盟店からのクレームを受けてか、公式Webサイトで合計金額が1円増えてしまう事例を提示している。例えば、「税抜き370円、税込399円のスパゲティ3個」「税抜き398円、税込429円の弁当2個」「税抜き140円、税込151円のペットボトルのお茶5本」「税抜き2480円、税込2678円のクリスマスケーキ3個」といったケースでは、合計金額が1円増えてしまう。

 セブンがこういった計算方法を導入した理由の一つは、軽減税率に対応するためだ。持ち帰り時は消費税は8%だが、店内で食べると10%になる。すると、同じ商品を購入しても税率が異なるケースが出てくる。そうした際の混乱を避けるために、新しい計算方法を導入したという(参考記事:消費増税でコンビニ大混乱「301円問題」と「111円問題」)。

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