吉野家は1月29日から全国の店舗で定食を強化する3つの施策を開始する。
「牛皿」ともう1つのおかずを同時に注文できる「W定食」をスタートさせる。選べるおかずは「牛カルビ」「牛カルビ生姜」「から揚げ」「豚生姜焼き」「鯖みそ」「炙り塩鯖」。どのおかずを選んでも698円(税抜き)で、提供時間は午前11時〜翌日の午前4時。
また「牛皿定食」(498円)や「牛カルビ定食」(598円)といった定食メニューを対象に「夜割」を実施する。2月18日までの期間限定。午後3〜11時の時間帯に、定食全品を10%割引く。
さらに、これらの定食やW定食を注文したお客を対象に、ご飯増量・おかわり無料サービスの実施時間帯を24時間に拡大する。
吉野家はなぜW定食を導入するのか。背景には、お客の来店頻度を高める狙いがあるとみられる。主力商品の1つである牛皿に加え、自分の好きな商品を選ぶことで「毎日おかずを変えて楽しむことができます」(吉野家)とアピールしている。
牛皿は吉野家の創業当時、お酒のつまみとして牛丼の具だけが欲しいという要望を受けて提供をスタートしたという。現在では「牛肉とご飯」「玉ねぎとご飯」「たれとご飯」といったように、それぞれの具材とご飯の相性を試すお客もいるのだとか。
現在、吉野家は消費増税の影響を大きく受けていない。2019年10月以降、既存店の客数、客単価ともに前年同月比でプラスの状況が続いている。既存店の売上高は10月が108.2%(前年同月比)、11月は107.3%(同)、12月は111.3%と好調だ。
今回の定食強化の施策で好調な売り上げを維持できるか。
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