ドル円相場は3月6日早朝に急速な円高が進んだ。6時には106円を割り、2019年9月以来の安値を付けた。その後、一時戻したが、12時現在は105年90銭台で推移している。2月20日には、ドル高に伴い一時は112円を超える円安となったが(2月20日の記事参照)、一転して急落した形だ。
新型コロナウイルスの影響で、前日の米国株は急落し、NYダウ平均株価は前日比969ドル58セント(3.6%)安の2万6121ドル28セントで終えた。米国市場の下落を受けて、日経平均株価も下落。午前の終値は、3.2%安の2万0652円となっている。
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