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新型コロナ、卒業予定学生に相次ぐ「入社式中止」――春の門出に暗雲ディスコが調査(1/2 ページ)

» 2020年03月24日 08時00分 公開
[ITmedia]

 間もなく新年度を迎えるタイミング、新型コロナウイルスの余波は入社式にまで及んでいるようだ。今春の入社を控える学生への調査からは、具体的な影響として「中止」の動きが大きく、こうした学生のうち「入社式の中止」が決定したのは約半数の46.5%、「規模縮小」での実施も26.4%と続いた。

photo 新型コロナは今春の入社式にも暗雲(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

多くの学生、就職先で「入社式中止」

 今回の調査は、ディスコがインターネット上で3月16日〜19日にかけて実施。3月に卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)のうち就職先企業が決まっている399人に対して行った。

 「入社にあたり、新型コロナウイルス流行の影響を受けるもの」として最も多く回答があったのが「新入社員研修」で38.1%。次いで「入社式」が36.6%だった。「まだ影響は出ていない」「分からない」と回答した学生も48.9%と約半数おり、今後も中止や規模縮小を決定する企業が増える可能性もある。

 「入社式に影響がある」と回答した学生に具体的な影響を聞くと、「入社式の中止」が約半数の46.5%、「入社式の規模縮小」が26.4%と続いた。ほかにも「入社式の延期」(13.2%)や、「Webでの入社式に変更」(11.8%)といった回答もあった。

photo 卒業予定の学生に聞いた「新型コロナウイルスの入社・入社式への影響」(ディスコ調査)

 新入社員研修については、「新入社員研修が中止され、自宅待機となった。代替策として、Web教材をやることになっている」「1 カ月間自宅を離れ、ホテル生活で新人研修をする予定だったが、自宅から通える支社での研修に変更になった」といった回答があった。「当初、新入社員が一堂に会して研修を行う予定だったが、地域ごとに分かれてやることになった」など、当初大人数で予定されていた集合研修を支社ごとや地域ごとの少人数で行う会社も多いとみられる。

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