新型コロナの影響で、派遣添乗員はどうなっているのかヘトヘト日記(3/3 ページ)

» 2020年04月04日 07時37分 公開
[梅村達ITmedia]
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人生の添乗員

 コロナウイルスの災禍は、ほぼ全世界に広がっていて、終息のめども立たない。見えない敵はどこに潜んでいるのか分からない。旅をすることは危険がいっぱいな行為である。自宅にじっとしていることが何よりの防衛策になるとすれば、旅行業界にとっては本当に根深い災厄である。

 東日本大震災後、完全に途絶えた添乗の仕事がようやく入ったのが1カ月後だった。そこからツアー参加者も催行ツアー数もポツリポツリと増えだし、秋には例年とほとんど変わらない状態にまで回復した。その回復力は驚異的だった。あるツアー参加者が「ふつうに旅行ができる喜びを噛(か)みしめたい」と話してくれた。

 「コロナの嵐」を乗り越え、経済活動がうまく回り始めるのはいつになるのだろうか。先行き不透明な雰囲気が漂っているので、職替えする人もいれば、新しいことにチャレンジしている人もいるだろう。その一方で、「春の嵐」ならぬ「コロナの嵐」が通り過ぎるのをじっと待っている人も多いはずだ。年齢が影響しているのか、はたまた性格なのか、新しいことになかなか挑戦できない筆者も、その1人である。

 “人生の添乗員”に、どこか連れていってもらいたいものである。

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