「朝のマスク販売やめます」 ツルハドラッグが決断した背景にある「転売」と「トラブル」ほぼ全店舗で実施

» 2020年04月14日 11時56分 公開
[ITmedia]

 大手ドラッグストア「ツルハドラッグ」を運営するツルハは4月13日、福岡県を除く原則全店舗で朝のマスク販売を中止すると発表した。今後は、不定期に店頭に陳列する方式を採用するという。

品切れ状態が続くマスク

 現在、マスクを購入するために早朝からお客が店舗の前に並んでいる。そのため、お客に精神的・肉体的な負担が生じるだけでなく、マスクの購入を巡ってトラブルが起きている。転売が目的とみられるお客が定期的に列に並んで購入しているケースも散見される。さらに、「近隣住民の方へも大変なご迷惑をおかけしております」(ツルハ)という問題もあったという。

 早朝から並ぶことができないお客からは「購入機会を作ってほしい」という強い要望が数多く寄せられている。こういった背景があり、朝のマスク販売を中止することになった。

マスクの入荷時期などを店員に問合せないよう強く要請している

 大手ドラッグストアのスギ薬局は、4月10日から開店時のマスク・ウイルス関連商品の販売を一時中止しており、お客に対して「混乱を避けるため、販売日・販売時間・在庫状況のお問い合わせには対応できない」「店内でマスクの陳列を待つ行為は遠慮してほしい」と呼び掛けている。

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