新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、将来の家計に不安を感じている人はどのくらいいるのだろうか。20〜70代の既婚男女に聞いたところ「不安を感じる」と答えたのは71.1%に達していることが、明治安田生命の調査で分かった。
「不安を感じる」と答えた人に、その理由を尋ねたところ「給与・収入の減少」(62.2%)がトップ。次いで「日用品・衛生用品などの備蓄品購入にかかる支出の増加」(46.7%)、「疾病にかかる医療費の増加」(42.5%)と続いた。
「将来の家計に不安を感じる」と答えた人に、その理由を聞いたところ……(出典:明治安田生命)
夫婦のおこづかいの金額を聞いたところ、全体の月平均額は、昨年から1696円減の2万6384円。2018年以降2年連続で伸びていたが、マイナスに転じた。夫婦別にみると、妻はほぼ横ばいとなった一方、夫は約4000円減少し3万3720円。「昨年10月の消費増税に加えて新型コロナ感染拡大への不安からか、リーマンショック時以降最大の下がり幅となった」(明治安田生命)
おこづかい金額の推移(出典:明治安田生命)
希望するおこづかい金額を質問したところ、全体では3万4854円。実際の金額と約8500円の差があった。夫婦別でみると、夫は4万3881円と実際の金額と約1万円、妻も2万5828円と約7000円の開きがそれぞれあった。
インターネットを使った調査で、20〜79歳の既婚男女1620人が回答した。調査期間は4月2日から9日まで。
- テレワークをしてみて、管理職の3割は「さみしい」
新型コロナの感染拡大を受けて、テレワークを導入している企業が増えてきた。自宅などで働くビジネスパーソンは、どのように感じているのだろうか。あしたのチーム調べ。
- 世界一規律正しい日本人が、「外出自粛」の呼びかけを無視するワケ
「不要不急の外出は控えてください」――。政府、自治体、医療関係者などが何度も訴えているのに、なぜ日本人は外出してしまうのか。筆者の窪田氏はマスコミの報道に原因があると見ていて……。
- 7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。
- 結局、Zoomは使っても大丈夫なのか?
コロナ禍でテレワークの需要が高まる中、一気に知名度を上げた「Zoom」。しかしユーザー数の急増に伴い、セキュリティの不備が次々と発覚している。Zoomを使っても構わないのか? 慎重になるべきか? 問題点と対策を整理した。
- 期待のアビガンが簡単に処方できない理由
新型コロナウイルスの感染者数が急増している現在、「アビガン」という薬が特効薬として期待されている。しかし、アビガンは他のインフルエンザ薬が無効、または効果が不十分な新型もしくは再興型のインフルエンザが発生した場合で、なおかつ国が承認した場合のみ使える薬だ。アビガンの「催奇形性(さいきけいせい)」というリスクががその理由の一つだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.