スマホアクセサリのトリニティが1枚39円の「原価マスク」を発売 パッケージに原価記載で転売防止

[ITmedia]

　スマートフォンアクセサリなどを扱うトリニティ（埼玉県新座市）は、三層不織布マスクを原価で販売することを発表した。1箱50枚入りで、価格は2176円（税込・送料別）。オンラインから購入できるが、1回の注文につき1人4箱（200枚）までの購入制限がある。また、購入後7日間は再購入不可となっている。

「原価マスク」の商品パッケージ。原価構造のイラストと販売価格を印刷して転売を防止している（以下トリニティのプレスリリースおよびWebサイトより）

　現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、マスクの転売や粗悪品の流通が問題になっている。そこで、同社は適正な価格で届けるために、マスクの原価販売を決めたという。転売防止のため、商品パッケージには原価構造のイラストと販売価格を印刷した。

50枚入り

　同社は中国に製造委託をしてスマホの関連製品を作っていて、その工場のいくつかがマスクを製造している。今回、携帯電話を製造している会社がクリーンルームを生かしてマスクを製造していることから、特別に協力し、マスクを原価で販売する運びとなったという。

三層不織布マスクを製品原価のみで販売。1人4箱まで

　海外製品を日本に輸入して販売する場合、さまざまなコストがかかってくるが、これらを一切計上せずに、あくまで製品原価のみで販売する。「当然、われわれには利益は一切ありません」と同社はコメントしている。

原価構造のイラスト

　入荷予定日は5月11日を予定しているものの、注文数によっては遅れる可能性がある。送料は1箱495円、2箱以上は一律506円で、北海道、本州、四国、九州を除くエリア（離島）は上記に2035円プラスされる。公共施設、医療機関などに限り、20箱（1000枚）までは送料858円（北海道、本州、四国、九州を除くエリアは同じくプラス2035円）で販売される。

複数購入した場合の送料と単価のイメージ