このように、ホテル業界は徹底して新型コロナ対策に取り組んでいる、そして数々のガイドラインを見ていくと、なんだか物寂しい気持ちを覚える。ゲストルームからは、ことごとくアメニティーが撤去され、リラックスした非日常を味わう空間というより、ただ寝るだけのような場所になってしまっている。
非接触型のサービスにしても、チェックインの待ち時間を減らせるのは便利だが、誰とも会わないのもまた、存在を忘れられていないかと複雑な気持ちになりそうだ。もちろん、安全性や清潔が重要であることは間違いないが、これまでとは違いホテルがただの「宿泊施設」になってしまいそうで寂しい気もする。
反対にホテル側も、宿泊客にどう滞在を特別なものだと印象づけられるか、これまでとは違ったアプローチが必要だろう。コロナ後のホテル業界にとって、利用者にホスピタリティを感じてもらうには、相当な努力が必要になりそうだ。
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