8万7000ページを保存できる手書きのデジタルノート「フリーノ」 キングジムが発売

» 2020年07月15日 17時38分 公開
[ITmedia]

 キングジムは手書きできるデジタルノート「フリーノ」を7月31日に発売する。6.8インチの電子ペーパーディスプレイを備え、ワコム製のデジタルペンで「まるで紙にペンで書いたようなスムーズな書き心地」(同社)を実現した。

クラウドファンディングで目標金額の10倍以上となる6000万円を集めた

 これまでのノートの不満を解消する新たなデジタルノートとして、「文房具としての温かみを残しながらも、書くことの良さをアップデートした」(同社)としている。初年度の販売目標台数は5000台。

 本体には、約8万7000ページを保存でき、さらにPDFの閲覧や書き込みも可能。USBやmicroSDカードのほか、オンラインストレージサービスのDropboxとも連携し、PCやスマホとも連動できる。無線LAN機能も内蔵した。

紙のように見やすく、紙に書くようにスムーズな描画を目指したという

 低消費電力の電子ペーパーの恩恵もあり、1日15分のノート記入、60分のPDF閲覧時で、約10日間、バッテリーが持つ。サイズは幅132ミリ、高さ175ミリと、ほぼB6版サイズで、重さは240グラム。本体色はマットベージュ1色だが、ブラック、ブラウン、グレーの専用カバーも用意する。

 一般販売に先駆けてMakuakeにてクラウドファンディングを実施。目標金額の10倍以上にあたる約6000万円を集めた。価格はオープンプライスだが、クラウドファンディングでの支援者向け価格は3万8000円(税込)だった。

 クラウドファンディングでは、支援者からの要望を受け、USBコネクタを「microB」から「Type-C」に変更したり、メモリ容量を8GBから32GBへ変更、またOSであるAndroidのバージョンを4.4.2から8.1.0へ変更するなどの改善を図った。

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