攻める総務

総務のテレワークを巡る「衝撃の数字」 フルリモート実現の急所とは?「総務」から会社を変える(2/4 ページ)

» 2020年08月03日 05時00分 公開
[豊田健一ITmedia]

総務のテレワークに必要なITツールは「電子契約」「電子決裁」

 総務がテレワークをするために会社に導入してほしいITツールについて尋ねたところ、「電子契約」が61.3%で最多、次いで「電子決裁(稟議申請、経費精算等)」が43.8%となった。

 先述したように電子契約の導入状況は11.6%にとどまっていることから、総務の現場ニーズと会社のツール導入状況に大きな差があることが判明した。今回の調査結果は、総務としてもこの部分をなんとかしたいという、切実な思いの表れである。ちなみに、ランキングは下記の通り。

電子契約へのニーズが最も高かった(出所:月刊総務「総務のリモートワークの実態」調査)

 実際、フルリモートができている総務に取材をしてみたところ、調査で上位に挙がったツールを導入しているところがほとんどだ。

 どこも、総務のテレワークを阻む三大課題、「郵送物」「押印」「電話」には苦労したようだが、押印については電子契約サービスで乗り越え、電話は転送サービスで乗り越えているケースが多い。やはり、総務の現場でもITを活用することが、次のステップへ進むための道だといえる。ただし唯一、郵送物だけは人力で対応しており、その日に出社している他部門のメンバーに届いている郵送物を開封してもらい、関係者に連絡し、その対応の指示を仰ぎ、処理しているとのことだった。

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