10万台以上売れているUCCの「ドリップポッド」、人気の秘密は?あの会社のこの商品(5/5 ページ)

» 2020年08月06日 08時38分 公開
[大澤裕司ITmedia]
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初心に帰りプロモーションを展開

 ドリップポッドは発売当初、コーヒーマシンとしてプロモーションを展開し、「早い」「簡単」といった訴求をしていた。力を入れて開発したこともあり、ついマシンとして押し出してしまったが、営業面では好調とは言えない状態。マシンとして押し出すことに違和感を覚えるようになった。

 そこで18年ごろから「最高の一杯を届けるためのシステム」という初心に帰ることに。おいしいコーヒーが飲めるものとして認知してもらえるようなプロモーションを展開することにした。初心に帰ったことが功を奏し、市場でも徐々に浸透していったという。

左からソロフレッシュコーヒーシステムの小牧美沙さん、UCC上島珈琲の植田恵美さん、ソロフレッシュコーヒーシステムの柳原優樹さん

 カプセルのリニューアル後には、ドリップポッドのブランドブックを制作。おいしいコーヒーをつくるためのこだわりを中心にまとめたものだが、ブランドブック制作を機に、プロモーションでもそのこだわりが明確に伝わるようなことをするようにした。これまでも実施してきた体験会に加え、他社と組んでレンタルサービスやサブスクリプションサービスを開始。今後はコーヒーや食に興味のあるユーザーを多く抱えている団体とコラボし、コーヒーの楽しみ方を積極的に発信していきたい考えだ。

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