マイナポイント決済手段争奪戦 5000円還元に加え上乗せキャンペーンで各社激戦(1/2 ページ)

» 2020年08月11日 16時20分 公開
[石川真太郎ITmedia]

 マイナポイント事業の決済手段争奪戦が白熱し始めている。

 マイナポイント事業は、6月30日まで行われていたキャッシュレス・ポイント還元事業に代わり、総務省の主導で始まったキャッシュレス決済促進事業である。7月1日より事前予約がスタートし、キャッシュレス決済会社が顧客獲得に向けて早々に独自のキャンペーンを展開している。

 果たして、今、最も熱いキャンペーンを展開しているキャッシュレス決済はどこなのだろうか。

PayPayは通常のマイナポイントの還元5000円に加えて、独自に抽選形式の特典を用意した

マイナポイントで選べるキャッシュレス決済は1つのみ

 マイナポイント事業は、マイナンバーカードを利用して予約と申し込みを行い、選択したキャッシュレス決済を使用すると、ポイントが付与される仕組みだ。ポイントは登録したキャッシュレス決済のチャージ額、または購入額25%が付与される(上限5000円)。

 付与されるポイントは「マイナポイント」という名称のものではなく、登録したキャッシュレス決済にひもづいたものが還元される。例えば、楽天カードをマイナポイント事業に登録した際は、楽天ポイントが支給されるといった具合だ。

 マイナポイント事業に登録できるキャッシュレス決済は、7月29日時点で「111のサービス」から選択可能。PayPayやd払い、楽天カードなどの決済サービスがある。

 ただし、登録できるキャッシュレス決済は、一人につき1つまでなので申し込みをする際には注意が必要だ。申し込み後に他の決済サービスへの変更はできなくなる。キャッシュレス決済会社は、この一枠に選ばれるため独自のキャンペーンを実施し顧客の囲い込みにしのぎを削っている状況だ。

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