ブランド総合研究所はこのほど、住民による都道府県の評価調査「都道府県版SDGs調査2020」の結果を発表した。住民の「幸福度」に関する指標では、宮崎県が2年連続の1位。沖縄県、大分県も順位を上げた。
都道府県版SDGs調査は19年に続いて2回目の実施。幸福度、生活満足度、定住意欲度など、地域の持続性に関する項目を調査した。6月12〜29日にインターネットで調査し、全都道府県から約340人ずつ、計1万5991人が回答した。
幸福度の調査では、各都道府県の住民に対して「あなたは幸せですか?」と質問し、「とても幸せ」「少し幸せ」「どちらでもない」「あまり幸せではない」「全く幸せではない」から選んでもらった。その結果をそれぞれ100点、75点、50点、25点、0点の比重で加重平均したものを幸福度の指標とした。
1位の宮崎県では、36.1%が「とても幸せ」、36.1%が「少し幸せ」と回答。7割以上が幸福を感じていることが分かった。一方、「全く幸せではない」は3.3%、「あまり幸せではない」は5.7%と、合わせて1割未満だった。
2位は沖縄県で、前年の5位から順位を上げた。また、3位の大分県は前年18位から大幅な上昇がみられた。4位は福井県、5位は石川県と、北陸地方の県も上位に入った。
また、鳥取県(26位→6位)、京都府(13位→7位)、富山県(14位→8位)などが順位を上げ、上位に入った。数値の上昇幅が最も大きかったのは岩手県。前年の61.2点から66.0点に伸び、順位も46位から24位に急上昇した。
全都道府県の平均では、「とても幸せ」が24.5%、「少し幸せ」が36.4%、「あまり幸せではない」が10.7%、「全く幸せではない」が5.2%だった。6割以上が「幸せ」と答えた一方、「とても幸せ」の割合は前年(25.6%)から少し減少した。
一方、沖縄県については、外国人などの観光客が急減したことによって「交通機関や道路の渋滞や混雑」の悩みがあるという回答が前年の21.6%から6.5%に減少。詐欺や盗難などに対する不満、教育に関する悩みも減少した。ブランド総研は「いずれも新型コロナウイルス感染症の影響が大きいと思われるが、こうしたことが幸福度の上昇につながった可能性が大きい」と考察している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング