商品を考案したSBSはこのほか、各地の酒造メーカーと提携し「ココアシガレットに合うお酒」や「歌舞伎揚に合う日本酒」など、「お菓子に合うお酒」を手掛けている。企画を提案した経緯について担当者は、酒屋の店内で買った酒を飲む「角打ち」で、駄菓子がつまみに出されていたことを参考にしたと話す。「日本酒の消費が減る中で、若い人にも気軽に日本酒を楽しんでほしい」との思いから、各地の提携する酒蔵を中心に提案を行ったという。組み合わせる商品については菓子の製造元と調整し、酒蔵の味に合いそうな商品や、同じ地域で作られているものを選んでいる。
日本酒の消費は年々減少し、清酒の課税数量は1973年度をピークに、2018年度には3割以下まで減少している。しかし、その減少幅の多くは「普通酒」と呼ばれるもので、吟醸酒や純米酒など、原料や製法にこだわった「特定名称酒」に関してはほぼ横ばいで推移している。限られた飲酒の機会に「より良いものを楽しみたい」と考えている人が一定数存在することが分かる。
いそのさわの高木氏は「より良いものを」という点に商機を感じているという。「話題性のある商品や、こだわった酒を提供して業界を盛り上げていきたい」と話す。第3弾の製造について、「現時点で予定はない」というが、他の企業からも食べ合わせの提案があればぜひ検討したいとしている。
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