ホンダ、“おまわりさん”に見えるトートバッグを商品化 ドライバーの心理に着目大きな反響を受けて

» 2020年09月09日 15時00分 公開
[ITmedia]

 ホンダは9月9日、子ども用トートバッグ「肩にかけるおまわりさん まもってトート」を9月21日に発売すると発表した。暗い場所で警察の制服のように光って見える商品で、子どもを交通事故から守ることが狙い。2019年に無料配布したところ、大きな反響があったことから商品化した。

ホンダが「まもってトート」を商品化(プレスリリースより、以下同)

 まもってトートは、暗闇で光る“おまわりさん”の制服を見ると、ドライバーがハッとして減速する心理に着目して開発した。制服をモチーフとしたデザインになっており、車のヘッドライトが当たると光る反射材を取り入れている。

おまわりさんの制服をモチーフとしたデザイン

 歩行中の交通事故死傷者数を年齢別にみると、小学校に通い始めたばかりの「7歳」が突出して多く、特に夕暮れが早くなる10月に増加する傾向があるという。対策の一つとして、ドライバーの視認性を高める反射材を身に着ける方法は有効だ。「夕暮れが早くなり交通事故が増えるこれからの季節に、まるで“おまわりさん”のように子どもたちを見守ってくれる存在になってほしい」(同社)という思いを商品名に込めている。

歩行中の交通事故死傷者数(年齢別、2015年)

 まもってトートは1年前の秋の全国交通安全運動期間に数量限定で無料配布を実施。SNSなどで反響が大きく、商品化してほしいという声がたくさんあったという。第14回キッズデザイン賞の「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門」も受賞した。

 価格は3500円(税別)。9月9日から公式オンラインストアで先行予約の受け付けを始めた。発売日以降は、オンラインストアの他、Hondaウエルカムプラザ青山、高島屋、ユナイテッドアローズなどの店舗でも販売する。

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