10月1日に実施されるたばこ税増税に伴い、大手メーカーが各銘柄の値上げを発表している。値上げに伴い、たばこの意識はどう変化したのか。ファッション通販サイトなどを運営するクルーズ(東京都品川区)の子会社、ランク王(東京都渋谷区)が実施した「たばこ税増税に伴う、たばこに関する意識調査」の結果で明らかになった。
「あなたは喫煙者ですか」という質問に対して、「喫煙者」と回答した人は36.1%、「非喫煙者」が42.3%となった。また、「過去に喫煙者だったが禁煙済み」と回答した人は21.6%だった。
「喫煙者」と答えた人に対し、「増税後、喫煙頻度を変えますか」と質問したところ、「今まで通り吸い続ける」が51.2%で最も多く、「吸う頻度を減らす」(32.7%)、「禁煙を検討する」(16.1%)と続いた。また、吸っているたばこのタイプを尋ねると、「紙たばこ」が58.5%で最多。次いで「加熱式たばこ」(32.0%)となった。同社は、「2020年4月に改正健康増進法が完全施行になったことで『紙たばこは吸えないが、加熱式たばこなら吸える』という店舗が増えたことも、紙たばこ利用者が少なくなった理由だといえる」と分析する。
調査では、「過去に喫煙者だったが現在は禁煙済み」と回答した人に対し、禁煙した理由についても尋ねた。すると「金銭的負担」「美容や健康への配慮」「喫煙所の減少」「子育てへの配慮」といった声が挙げられた。また、過去の増税を機に禁煙を始めたという声もあったという。今回の増税も、喫煙者にとって大きな影響を及ぼすことが考えられる。
調査は9月13〜15日、インターネット上で実施し、男女1000人が回答した。
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