リゾート挙式大手のワタベウェディングは9月30日、国内直営店11店舗の閉店と、120人程度の希望退職者募集を実施すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大により、海外挙式が開催できなくなっていることから、店舗機能の集約と接客のオンライン化などによる効率化を図る。
4月以降、海外渡航制限や外出自粛要請により、主な海外ウェディング営業地域である米ハワイなどの会場での挙式が開催できなくなった。6月から沖縄の一部施設では営業を再開したが、現在でも国内外で予定されていた挙式の多くが延期となっている。
今後はさらに厳しい経営環境になると想定し、各店舗が担当する地域配分や収益性などを考慮した上で、国内の11店舗を閉店する。対象となるのは宇都宮、高崎、大宮、千葉、新潟、静岡、金沢、松山、広島、熊本、鹿児島の店舗。今後は、東名阪などの主要都市に店舗機能を集約する。
希望退職者募集は、35歳以上の正社員と契約社員が対象。募集期間は10月26日〜11月15日で、退職日は12月31日となる。応募者には特別退職金を支給。希望者には再就職支援も行う。
今後は、現在活用を進めているオンライン接客の強化や、コールセンターの充実などによって、ポストコロナを見据えた販売方法を展開。効率的で利便性の高いサービスを強化する。
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