「二番底は来ないのかとよく聞かれるが、今想定される範囲内では、大きく下がる理由はほとんどない」。日興アセットマネジメントの記者向けセミナーで、チーフ・ストラテジストの神山直樹氏は、このように話した。
背景にあるのは、経済指標の急速な回復だ。例えば米国の雇用統計を見ると、リーマンショック時には800万人の雇用が2年かけて失われ、回復には4年半かかった。ところが今回のコロナショックでは、2カ月間で一気に2000万人減って、すでに半分が戻ってきている。
米国の小売売上高もそうだ。コロナ禍で大きく下がったが、そこから急回復。すでにコロナショック前を超えている。「消費が足りない」というエコノミストもいるが、それはコロナで落ち込んだ分の反動を見ると「足りない」という考え方だ。
「世界経済がいろいろな景気指標で安定している。経済がだんだん普通に戻っていく道のりを想定している株価は、バブルではないし適切だ」(神山氏)
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