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» 2020年10月21日 15時55分 公開

「複雑な仕組み」「バラバラな手続き」が足かせに:マクドナルドとKFC、「Go To Eatキャンペーン」に食事券事業のみで参加 全店では実施できず (1/2)

マクドナルドとKFCに「Go To Eatキャンペーン」への対応を取材したところ、キャンペーンでポイントが付与されるオンライン飲食予約事業への参加は難しいとして、基本的には食事券事業のみで参加することが分かった。

[田中圭太郎,ITmedia]

 10月から始まった「Go To Eatキャンペーン」への対応に、大手飲食チェーンも苦慮している。ファストフード大手の日本マクドナルドと日本KFCホールディングスに取材したところ、キャンペーンでポイントが付与されるオンライン飲食予約事業への参加は難しいとして、基本的には食事券事業のみで参加することが分かった。

 両社ともフランチャイズ(FC)の店舗が多いことと、食事券事業の事務局が各都道府県に置かれ換金手続きなどが地域によって違うことから、食事券事業も全店では参加できないという。両社の対応を見ていく。

phot マクドナルドとKFCの対応は?(写真提供:ゲッティイメージズ)

オンライン飲食予約事業には参加できず

 同キャンペーンは、感染予防対策に取り組みながら営業している飲食店などを支援する制度で、10月1日に始まった。しかし、その仕組みの複雑さなどから、個人経営の飲食店だけでなく、大手チェーンでもキャンペーンへの全面的な参加が難しくなっている。

 特にファストフード業態は、予約システムを用意していない。そのため大手のファストフード各社は、予約・来店した消費者が次回以降に飲食店で使用できるポイントを付与するオンライン飲食予約事業(給付金額616億円)には参加できない。

phot 予約システムのないファストフード店はポイントが付与されるオンライン飲食予約事業には参加できない(オンライン飲食予約事業参加の条件、農林水産省のWebサイトより)

 ハンバーガーチェーン大手のマクドナルドと、フライドチキンチェーンのKFCに対応状況を聞いた。すると、「予約システムを使っていないので参加は難しい」(日本マクドナルド広報)、「ポイントは仕組みとして難しく、基本的には参加できないと思っています」(日本KFCホールディングス広報)と、両社とも食事券事業のみで対応する方針だ。

phot オンライン飲食予約事業の概要(農林水産省のWebサイトより)

食事券事業も全店では実施できない見通し

 同キャンペーンの食事券事業は、販売額に25%のプレミアムを付けた食事券を販売し、登録した店舗で使えるもので、給付金額は868億円となっている。しかし、両社とも食事券事業に全店では参加できない見通しだ。

phot 加盟飲食店として参加したい事業者向けのページ(農林水産省のWebサイトより)

 食事券事業は全国の各都道府県別に事務局が置かれ、換金手続きの方法や、事業の開始時期もバラバラになっている。全国に展開する飲食チェーンにとっては手間がかかり、地域の事務局が設定した条件や手続きによっては参加できないケースもあるという。

phot 食事券事業の概要(農林水産省のWebサイトより)
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