SUBARU(スバル)は11月18日、スポーツカーの新型「BRZ」(米国仕様)を世界初公開した。新型エンジンを搭載して走行性能を高めたほか、BRZとしては初めて運転支援システム「アイサイト」を採用。安全性能も向上させた。米国で2021年秋に発売する。
BRZはトヨタ自動車と共同開発しているスポーツカーで、12年に初代モデルを発売。トヨタ「86(ハチロク)」の兄弟車となる。フルモデルチェンジは今回が初めて。
新型BRZでは、新型2.4リットル水平対向4気筒エンジンを搭載。初代モデルよりも排気量を拡大した。また、吸排気性能の強化とフリクション低減によってトルクを15%向上している。
AT搭載車では、SPORTモードの制御を改良。クルマがスポーツ走行中と判断した際は、ドライバーの意思や操作に応じて、最適なシフト操作を自動的に行うことができる。
また、ボディーの改良によって、初代モデルよりもフロント横曲げ剛性やねじり剛性を大幅に向上。ルーフ、フード、フロントフェンダーの素材にはアルミを採用して軽量化を図った。それらによって、ハンドリング性能や運動性能を向上させている。
デザインは「躍動感を持ったスポーツカーらしいデザイン」(同社)に仕上げた。六角形のヘキサゴングリルをより低く、ワイドに変更することで、低重心を印象付けている。また、グリルから後方へ連なる芯の通った造形に仕上げ、体幹の力強さを表現した。
インテリアでは、7インチTFT液晶パネルとセグメント液晶パネルを組み合わせたデジタルメーターを採用。日常の運転からスポーツ走行時まで、あらゆる状況で直感的に情報を把握できるようにしている。スポーツシートはホールド性とフィット感を高め、疲れにくい体勢で運転できる環境を作るとともに、車体の挙動をドライバーに伝えやすくしている。
安全性能では、プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールを備えた「アイサイト」をAT車に標準装備。高張力鋼板の採用拡大などによってボディーを強化するとともに、エアバッグなどの乗員保護システムを強化することで、衝突安全性能も高めている。
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