Go To Eatでワタミは10月の予約人数が前月比6倍に 売上は前年比65%まで回復東京都で食事券の販売始まる(2/3 ページ)

» 2020年11月21日 10時55分 公開
[田中圭太郎ITmedia]

居酒屋から焼肉への転換

 飲食業の中でも居酒屋などアルコールを提供する業態は、新型コロナウイルスの感染拡大によって大きな打撃を受けている。宣言の解除後に、最も回復が遅れているのも居酒屋だ。

 ワタミでは居酒屋について、2020年度の上期に91店舗、下期に23店舗のあわせて114店舗を閉鎖する。その一方で積極的に新業態の開発を進めている。

 注目を集めているのは居酒屋から焼肉への転換だ。ワタミでは居酒屋360店舗のうち、120店を新業態の「焼肉の和民」に転換することを10月5日に発表。2022年3月まで、1年半かけて転換を進めている。

phot コロナ禍で牛肉を使った新メニューを打ち出すワタミ(撮影:山崎裕一)

 また新業態で急速に店舗数を伸ばしているのが、から揚げ専門店の「から揚げの天才」。出店費用を999万円に抑えたコンテナ型の店舗で、フランチャイズで展開している。今年1月時点では4店舗だったが、6月から増え始め、10月末の時点で57店舗に増加。2020年度中に100店舗に広げる見込みだ。

 「渡邉美樹会長は『仮にコロナ禍が終わったとしてもおそらく居酒屋の需要は、コロナの前と比べて7割くらいしか戻らない』と見込んでいます。これからの世の中の変化にいかに対応するかを考えています」

phot 肉や料理は”特急レーン”に乗って運ばれる(ワタミ提供)
phot ロボットを導入すると人権費1人分のコストを削減する効果があり、リース料含めてもプラスになるという(日本システムプロジェクトのリリースより)

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