上場企業の早期・希望退職90社に――年内募集、リーマンショック後2位の水準東京商工リサーチ調査(1/2 ページ)

» 2020年12月09日 18時20分 公開
[ITmedia]

 東京商工リサーチの調査によると、早期・希望退職者を2020年内に募集した上場企業は、12月7日までに90社に達した。リーマンショック直後の09年時(191社)に次ぐ水準となった。募集人数も1万7697人(判明分)となり、やはり09年に次いだ。新型コロナウイルスによる業績悪化で、大手企業でも赤字リストラが進んでいる。

photo コロナ禍で企業の早期・希望退職募集が相次ぐ(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

 早期・希望退職者を募集した上場企業90社を業種別に分析すると、最多は「アパレル・繊維製品」で17社となった。コロナ禍による小売りの集客減が直撃した。次いで米中貿易摩擦の影響も受けた「自動車関連」が11社、「電気機器」も10社となった。

photo 主な上場企業の希望・早期退職者募集の推移(東京商工リサーチ「2020年上場企業『早期・希望退職』募集状況」)

 東京商工リサーチによると、「外食」は7社全てが募集の理由として新型コロナの影響を挙げた。外出自粛ムードを背景にチェーン店の縮小や業態転換を行う大手が増えており、今後も余波は広がりそうだ。

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